「男気」って・・・?
今年広島カープに復帰した黒田博樹投手の「決めて断つ ―ぶれないために大切なこと―」を読みました。
野球選手でなくても、一社会人として、そしてひとりの人間として、学ぶべきことがいっぱいの一冊でした。
「男気」ばかりが報じられた日本復帰のニュースには、とっても嬉しい半面、少し違和感も感じていました。
「カープ愛」のために、約20億円という高額オファーを蹴って、4億円のカープを選んだ男・・・。
それを「男気」と呼ぶ報道・・・。
補欠だった高校時代の話、メジャーリーグへの挑戦、NYヤンキースへの移籍という選択、そして今回の広島カープへの復帰の決断。
この本では、それぞれの決断時に、彼が何を考え、悩み、決断したのかが語られています。
私の心に残った黒田語録はこの2つ。
「選んだ道が正解となるよう自分で努力することが大切だと思う」
「自信は与えられるものではなく自分が地道に積み重ねた結果得られるものだ」
そして、黒田投手の何が素晴らしいのかといえば、一流のメジャーリーガーになった今も、「今の自分があるのは、広島カープのおかげ・・・。
広島カープが自分を育ててくれた」という感謝の心・恩義の心を持っているということ。
これは、「男気」というよりは、「人間力」かと・・・。
祝 復帰初登板 & 初勝利!!